Part 1.大物が狙える泳がせ釣りとは
泳がせ釣りとは、生きたアジなどの小魚をエサとして泳がせ、大物のフィッシュイーターを狙う釣りのことです。釣った小魚をそのまま使えるため、堤防や船釣りでも手軽に楽しめるのが魅力。サイズの良い魚が掛かる確率が高く、大物を狙いたいときにおすすめです。
Part 2.泳がせ釣りの仕掛けを紹介
泳がせ釣りに使用するポピュラーな仕掛けを3つご紹介します。
◾胴付き仕掛け
オモリを一番下に付け、三叉サルカンにハリスを付けた最も一般的な仕掛け。狙ったレンジを泳がせやすく、オモリの重さを変えることで、ピンポイントや広範囲を攻めることができます。ボトム付近でエサを捕食する根魚などを狙うのにおすすめです。
◾ウキ釣り仕掛け
ウキを使用してエサを泳がせる仕掛け。生き餌によってウキが沈むことがあるので、浮力の高いウキを使用するのがポイントです。
生き餌の泳ぎに合わせてウキを流せるため、広範囲をサーチできます。表層〜中層を狙うのに最適で、シーバスや青物、アオリイカなどを狙う釣りにおすすめです。
◾エレベーター仕掛け
最初に紹介した胴付き仕掛けの三叉サルカンの代わりに、スナップサルカンなどを使用し、ハリス部分を遊動式にした仕掛け。生き餌が上下に動けるので弱りにくく、広い範囲を狙えるのが最大のメリットです。
Part 3.泳がせ釣りのエサを紹介
泳がせ釣りに使う主な生き餌を紹介します。
◾アジ
泳がせ釣りの生き餌として一番ポピュラーなのがアジ。生命力が強く長持ちしやすいのが魅力です。サビキなどで現地調達しやすく、広範囲を泳ぎ回るためアピール力があるのもポイント。
◾イワシ
ほとんどのフィッシュイーターが捕食するため、イワシを泳がせれば何かしらの魚を釣ることができます。ただし、弱りやすいため、頻繁に付け換える必要があります。
◾サバ
サバも泳がせ釣りに適した魚。生き餌として泳がせると沖へ向かう傾向があり、より遠くのポイントを攻めることができるメリットがあります。
◾カマス
アジのシーズンが終わる秋・冬に調達しやすくなるのがカマス。カマスは生命力が強く、初心者でも生き餌として使いやすい魚です。
◾ウグイ
淡水魚ですが、汽水域や海水域でも数時間の使用が可能な魚。海の魚だけでなく、淡水に生息するブラックバスやライギョなどを狙うのにもおすすめです。
◾イカ
魚とは動きの種類が異なるため、船からの泳がせ釣りで使われることが多い生き餌。ブリやカンパチ、シーバスなど狙う釣りにおすすめです。
◾ボラ(イナッコ)
海水、淡水問わず泳がせることができるのがボラ。最も生命力が強く、遊泳力も高いので広範囲に探れるのが魅力です。
◾ハゼ
岸から一年中釣れるため、入手しやすいのが魅力。ボトム付近を泳ぐ魚なので、広範囲を探る釣りには不向きです。
◾シロギス
春〜秋に岸釣りで釣れやすい魚。ボトム付近を好むので、ヒラメやマゴチなどの根魚を狙う釣りに向いています。
Part 4.エサの付け方を説明
生き餌への針の付け方を3つ紹介します。
◾口掛け
下アゴから上アゴにかけて針を貫通させる掛け方。外れにくいのがメリットですが、生き餌が弱りやすいので、こまめに付け換える必要があります。
◾鼻掛け
鼻の穴に針を通す掛け方。生き餌のダメージが少ないので、弱りにくいのがメリットです。
◾背掛け
背中に針を通す掛け方。こちらも生き餌のダメージが少ないのがメリットです。ただフィッシュイーターはエサの頭から捕食する傾向があるため、フッキング率がやや低いのが難点です。
Part 5.まとめ
泳がせ釣りについて解説しました。小魚を現地調達し、そのまま生き餌として使える泳がせ釣りは、手軽に大物が狙えるのが魅力。初心者でも自己記録更新の可能性があるので、タックルは強めのものを用意しましょう。小物釣りに飽きたら、泳がせ釣りで大物を狙ってみてはいかがでしょうか。