スピニング、ベイト問わず、回転部分に組み込まれているパーツであるベアリング。このベアリングは異物混入や塩噛みなどによって劣化してくる可能性があるパーツです。
定期的にリールを分解して、ベアリングの洗浄や注油などメンテナンスをしていきましょう。大切なリールを長く愛用するコツは「ベアリング」にあり!?
リールベアリングはメンテナンスフリーじゃない!
リールは釣りで使っていると海水や砂などの汚れがどうしてもついてしまいます。まだまだ新しいうちは大丈夫かもしれませんが、この海水や砂などの汚れが積み重なってくるとベアリングの内部にまで侵入してきます。
すると汚れがベアリングの中に入ってしまったり、海水が入り込んで塩噛みしてしまったりとトラブルの原因に。使い込んだリールが「シャリシャリ」と音が出てしまうようなケースはベアリングからの異音であるのも珍しくありません。
リールベアリングは定期的な洗浄や注油といったメンテナンスが欠かせないパーツなんです。
リールベアリングのメンテナンスに必要な道具とやり方
リーグベアリングのメンテナンスに必要な道具とやり方をみていきましょう。お手持ちのリールによってベアリングの箇所や数が変わりますが、ベアリングのメンテナンス方法はどれも同じです。
リールベアリングのメンテナンスに必要な道具は
・パーツクリーナー
・グリスもしくはオイル
・ベアリングチェックツール(綿棒で代用可)
・グリス圧入器具(※グリス使用時のみ)
・先曲がりピンセット
・小さめの入れ物
・ドライバー類の工具
まずこれだけ用意しましょう。
①まずはベアリングを取り外そう
まずはベアリングを取り外していきます。ここではラインローラーを例にとって見てみましょう。
ラインローラーに関しては、ネジを取り外すと写真のようなパーツで構成されています。そして先曲がりピンセットでベアリングを逆から押すと簡単に取り外すことができます。
②ベアリングの動きをチェック
ベアリングが取り外せたら、まずはベアリングが適正に動いているかどうかチェックします。ここではベアリングチェックツール(もしくは綿棒)を使っていきます。
使い方はベアリングをツールの先にはめ込んで、ベアリングを転がしてあげるだけです。このときシャリ音や動きがスムーズかどうかを確認します。
もしここで異常を感じたら、次の洗浄の工程を行い再度動きを確認。それでも直らなければ交換がおすすめです。
③ベアリング洗浄をしよう
ガラスなどの小さな入れ物に先ほどのベアリングを入れて、パーツクリーナーを中にスプレーします。ベアリングが漬かるくらいにパーツクリーナーを入れたら、ベアリングをピンセットでつまみ、中で軽く振ればベアリングの洗浄が完了します。
④ベアリングの注油方法
洗浄後はパーツクリーナーをティッシュなどで拭き取って、ベアリングに注油をしていきます。
注油にはオイルとグリスの2種類あります。
オイル
動きが軽く滑らか。ただしマメなメンテナンスが必要となるため定期的なオイルアップが必要
グリス
動きがオイルよりは硬い。ただしメンテナンス期間はオイルよりも長く取れる
それぞれメリット、デメリットがあるためお好みで選びましょう。
オイルはベアリングにスプレーを吹きかけるだけでオイルアップが完了しますが、シールド付きのベアリングは、グリス圧入器具を使用します。
ここではグリス圧入器具を使ったメンテナンスを紹介します。
使い方はとっても簡単で、グリス圧入器具にベアリングをセット
順番に組み立てて(乗せていくだけ)上のカップにグリスを入れます。
あとは上からギュッとパーツを押し込めばグリスの圧入が完了します。
グリスが下に落ちてくるため、タオルなどの上で作業を行いましょう。
ベアリングのメンテナンスや注油方法をマスターしよう
グリスアップしたベアリングを手順通りに組み直せば、リールベアリングのメンテナンス完了です。
購入してからリールの手入れを一度もしたことがない、リーリングで異音やひっかかりがある、という方はぜひリールベアリングのメンテナンスをお試しください。