CR39光学レンズとは
CR39は、コロンビアレジン #39の略称で、1940年にコロンビア・レジン・プロジェクトが開発した光学プラスチックです。メガネレンズをはじめ、カメラレンズ、フィルターなど、様々な光学用途に使用されています。
ジエチレングリコール・ビス・アリルカーボネート (CR-39)は、プラスチックを製造するためのモノマー。
モノマーを重合する事で、架橋したホモポリマーまたはコポリマーの共重合体系を生成する事が出来る。この化合物は二官能性化学中間体としても有用であり、二重結合はアリル分子に特徴的な反応を示す。
レンズのコーティング
マルチコート(反射防止)
複数の膜により、複数の色の光の反射を防ぎます。一口にマルチコートと言っても、膜の数や種類の組み合わせによって像に与える影響は様々です。
一般的なマルチコートは3層で、緑色に反射します。高級なマルチコートになるほど、層は5層、7層と増えていき、反射色も様々に異なります。
マルチコートには、主に以下の2種類があります。
- 反射防止マルチコート: 反射防止効果に重点を置いたマルチコートです。可視光線の反射を99%以上カットするものもあり、非常にクリアな視界が得られます。
- ハードマルチコート: 傷防止効果と易清浄効果に重点を置いたマルチコートです。傷が付きにくく、水や油汚れが落としやすいレンズになります。
近年では、反射防止効果とハードマルチ効果の両方を兼ね備えた、高機能なマルチコートも開発されています。
CSコート[撥水コート]
レンズ表面にフッ素成分による撥水性の高いコーティングを施しています。最近の研究で、フッ素膜の改良が進み、撥水性はさらに向上。水や油をはじくことで汚れがつきにくくなっています。
撥水コートはレンズを使用していくうちに効果は落ちていきます。これはレンズ表層のフッ素成分が、レンズを拭く度に汚れとともに落ちてしまうことが原因です。CSコートはその持続性も大幅に高めています。
ハードコート [キズ防止コート]
プラスチックレンズの場合、レンズ素材が外にむき出しだと簡単にキズがついてしまいます。そのような軽いキズを防ぐコーティングです。
キズ防止コートを施すことで、以下の効果が期待できます。
- 傷や擦りキズからレンズを守る: 日常生活で起こるような軽微な傷や擦りキズからレンズを保護します。
- レンズの寿命を延ばす: 傷が原因でレンズが劣化することを防ぎ、レンズの寿命を延ばします。
- 視界をクリアに保つ: 傷があると視界が曇ったり、乱れたりするため、キズ防止コートを施すことでクリアな視界を保ちやすくなります。